2026年の北海道旅行で訪れた縄文遺跡のひとつ、鷲ノ木遺跡(わしのきいせき)を紹介します。
鷲ノ木遺跡は、北海道森町にある縄文時代後期(約4,000年前)の環状列石(ストーンサークル)を中心とした遺跡です。
2021年には「北海道・北東北の縄文遺跡群」の関連資産として世界文化遺産に登録されました。
縄文時代の祈りや祭祀を知ることができる貴重な遺跡ですが、普段は一般公開されていない遺跡でもあります。
鷲ノ木遺跡
高速道路の上に保存された珍しい縄文遺跡

鷲ノ木遺跡は、高速道路(北海道縦貫自動車道)の建設に伴う発掘調査で発見されました。
その後、遺跡を保存するために高速道路の構造が工夫され、遺跡を避けて下を通るような形で整備されています。
世界遺産の縄文遺跡が高速道路のすぐそばにあるというのは、とても珍しい光景です。
今回は高速道路を通過しながら、鷲ノ木遺跡の案内看板を見ることができました。
普段は見学できない遺跡
残念ながら、鷲ノ木遺跡は通常は立ち入ることができません。
私が訪れた日も遺跡内へ入ることはできず、見学は案内看板のみでした。
ただし、毎年、森町による現地見学会が開催されています。
実際に環状列石を見学できる貴重な機会なので、訪問を考えている方は、事前に森町の公式サイトで開催日を確認するのがおすすめです。
アクセス
🗺️住所:〒049-2321 北海道茅部郡森町鷲ノ木町
📍 アクセス:函館空港から車で約50分
森町遺跡発掘調査事務所へ
鷲ノ木遺跡が普段見学できない分、森町遺跡発掘調査事務所展示室の訪問がおすすめです。
ここでは鷲ノ木遺跡に関する資料や展示を見ることができます。
現地へ入れない分、遺跡について知るには貴重な施設!


鷲ノ木遺跡の全体像がわかるジオラマ展示

一般公開されていない鷲ノ木遺跡ですが、森町遺跡発掘調査事務所では遺跡全体を再現したジオラマを見ることができました。
高速道路からでは遺跡の様子を知ることはできませんが、ジオラマを見ることで、環状列石の配置や周辺の地形、遺跡全体の規模を立体的にイメージすることができるありがたい展示!
鷲ノ木遺跡から出土した板状土偶

どんなお顔をしていた板状土偶だったのでしょうか?
気になる…!!
森町でしか見つかっていない「イカ形土製品」
森町遺跡発掘調査事務所で特に印象に残ったのが、「イカ形土製品」です。

その名のとおり、頭が三角形で、丸みのある胴体がイカのように見える珍しい土製品。縄文時代後期(約4,000年前)の祭祀や儀礼に使われたと考えられていますが、実際にどのような目的で使われていたのかは、今もはっきりとはわかっていません。鐸形土製品(たくがたどせいひん)の一種ですが、このイカのような形をしたものは森町でしか見つかっていない貴重な出土品とのこと!
森町といえば「いかめし」が有名ですが、約4,000年前にも”イカらしい”土製品が作られていたと思うと、なんだか縄文人に親しみを感じますね。

森町・鳥崎遺跡で見つかった表情豊かな土偶

森町遺跡発掘調査事務所では、鷲ノ木遺跡だけでなく、森町にある鳥崎遺跡から出土した土偶も展示されていました。
世界遺産関連資産の鷲ノ木遺跡だけでなく、森町にはこのような貴重な縄文遺跡が数多く残されています。遺跡発掘調査事務所では、それらの出土品をまとめて見学できるので、森町の縄文文化を知るにはぴったりの施設だと感じました。
アクセス
🗺️住所:〒049-2313 北海道茅部郡森町森川町292−24
📍 アクセス:函館空港から車で約40分
訪問を予定している方は、開館日を事前に確認しておきましょう。
森町遺跡発掘調査事務所は平日のみ開館しており、土日・祝日は見学できません。
週末に北海道旅行を計画している方は、見学できない可能性があるので注意が必要です。
北海道の観光地や縄文遺跡は点在しているため、レンタカーでの移動がおすすめ!
世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」
鷲ノ木遺跡は、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の2つある関連資産のうちの一つです。
函館周辺には、大船遺跡や垣ノ島遺跡など、縄文人の暮らしや精神文化を知ることができる遺跡もあります。
それぞれ見どころが異なるので、時間があればあわせて巡るのがおすすめです。
まとめ
今回は高速道路から案内を見るだけの訪問となりましたが、「高速道路の上に世界遺産が眠っている」という鷲ノ木遺跡ならではの特徴を知ることができました。
次回はぜひ見学会のタイミングに合わせて訪れ、環状列石を実際に見てみたいと思います。
また、近くの森町遺跡発掘調査事務所も、鷲ノ木遺跡について学べる貴重な施設です。平日のみ開館なので、北海道旅行の日程を決める際はあわせてチェックしておくことをおすすめします。
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