入江貝塚@北海道

北海道
スポンサーリンク

2026年の北海道旅行で訪れた縄文遺跡のひとつ、入江貝塚(いりえかいづか)を紹介します。

入江貝塚は、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のひとつです。

今回は実際に現地を散策し、併設されている入江・高砂貝塚館も見学してきました。

入江貝塚

入江貝塚は、北海道洞爺湖町にある縄文時代前期(約5,500〜4,000年前)の遺跡です。

内浦湾(噴火湾)を望む標高約20mの段丘上にあり、海と森の豊かな自然に囲まれた場所です。縄文人はこの恵まれた環境を生かし、漁労・狩猟・採集を組み合わせながら定住生活を営んでいました。

実際に入江貝塚を歩いてみた

入江貝塚で発見された竪穴建物跡や貝塚、お墓の跡など見ていきましょう。

入江貝塚の風景。天気が良ければ見晴らしがよさそう。

竪穴建物跡

これまでの調査で、27の竪穴建物跡が見つかったそう。

このエリアでは、前期〜中期の竪穴建物跡は”楕円形や長円形”で、後期は円形となるとのこと。

そうだとすると、写真の竪穴建物跡は後期のものでしょうか?

C地点貝塚の貝塚露出展示施設

入江貝塚のC地点貝塚からは、魚類・鳥類・エゾシカやオットセイなどの哺乳類が出土しています。
その貝層の様子をじっくりと観察できる露出展示はおすすめです。

また、このC地点では計15体の人骨が発見されています。どんな人骨だったかについては、後半ご紹介します。

スポンサーリンク

入江・高砂貝塚館へ

入江貝塚を訪れた後は、隣接する入江・高砂貝塚館へ。
遺跡だけではわからなかった縄文人の暮らしや文化を、出土品を通してより深く知ることができます。

入江貝塚〜貝塚館〜高砂貝塚をつなぐ、道の文様がかわいい

入江式土器は覚えやすい!

縄文土器が大好きなのですが、実は「これは何式?」と聞かれると、いまいち見分けるのが苦手な私……。

今回も「入江式土器の特徴、覚えられるかな?」と思っていたのですが、実物を見てみたら、これが意外とわかりやすい!

入江式土器には、特徴的な文様が4つあります。

  • クランク状の文様
  • 渦巻きの文様
  • カニのはさみのような文様
  • 波形の文様

形がそれぞれ特徴的なので、縄文土器初心者でも覚えやすそうです。

ということで、ここで突然ですがクイズ!

下の2つの縄文土器から、4種類の文様を見つけられますか?

答えは、こちら(^ ^)

猪の牙でつくったアクセサリー

館内で見つけた、ちょっと気になる展示がこちら。

なんと、北海道には生息していないイノシシの牙を使ったアクセサリーです。

実物を見てみると、表面はつやつやとしていて、とてもきれい。

しかもよく見ると、人間の歯をかたどったような形になっています。

約6,000年前の縄文人が、わざわざ遠くから手に入れたイノシシの牙を加工して、こんなアクセサリーを作っていたとは……!

縄文時代にも、なかなか面白いセンスの持ち主がいたんですね。

入江貝塚で見つかった人骨

入江貝塚を見学したら無視できないのが、人骨です。

写真を撮り忘れてしまったのですが、ここでは、身体に重い障害があったと考えられる男性の人骨が見つかっています。

展示されていたその人物の骨はとても細く、自力で生活することが難しかったと考えられていますが、周囲の人々が何らかの形で支えられて、長い期間にわたって生きていたことがわかっています。

約6,000年前の縄文時代。
今のような医療や介護の仕組みがない時代に、身体の不自由な人が長く生きていた。

土器や石器を見るのとはまた違う形で、縄文人がどんな社会の中で暮らしていたのかを考えさせられる発見でした。

スポンサーリンク

アクセス

🗺️住所:〒049-5603 北海道虻田郡洞爺湖町入江190−31
📍 アクセス:
 🚃洞爺駅(JR室蘭本線)から徒歩で約15分
 🚗虻田洞爺湖IC(道央自動車道)から車で約10分

北海道の観光地や縄文遺跡は点在しているため、レンタカーでの移動がおすすめです。

世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」

入江貝塚は単独で世界遺産になったわけではありません。

北海道・青森県・岩手県・秋田県に点在する17の縄文遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つです。

縄文時代の定住生活や精神文化を今に伝える貴重な遺跡群として評価されています。

まとめ

海と森の恵みを生かした暮らし、美しい入江式土器、そして助け合いながら生きた人々の姿。

世界遺産として登録された理由を、歩きながら実感できる遺跡でした。

洞爺湖を訪れるなら、ぜひ時間をとってゆっくり散策してみてください。

この記事の情報は訪問時点のものです。実際に訪問される際は、最新情報を検索ください。また、縄文時代の真実は縄文人に聞かないとわからない(誰もわからない)ので、色々な説があるものが多いですし、その説も研究によって変わることがあることに留意してください。

記事内に広告(PR)を含む場合があります。

タイトルとURLをコピーしました