尖石石器時代遺跡@長野県

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この記事の情報は訪問時点のものです。実際に訪問される際は、最新情報を検索ください。また、縄文時代の真実は縄文人に聞かないとわからない(誰もわからない)ので、色々な説があるものが多いですし、その説も研究によって変わることがあることに留意してください。

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尖石石器時代遺跡の基本情報とアクセス

尖石石器時代遺跡

住所:長野県茅野市豊平4734-132

🚗車:諏訪ICから約30分。
🚌バス:茅野駅からメルヘン街道バスで約20分。

2024年9月に尖石石器時代遺跡に行ってきました。茅野駅からバスで20分ほどで行けるのですが、1日に3本のみ!また見学する時間を考えると、実質候補は朝とお昼の2本なので、やはり車やタクシーが行きやすいかなと思います。

尖石石器時代遺跡は、長野県茅野市に位置する日本の縄文時代を代表する集落遺跡です。ここは八ヶ岳山麓の標高1,000mもある場所で、縄文時代中期に約1,000年間にわたり人々が暮らしていたとされています。

1952年(昭和27年!)に縄文時代の遺跡としてはじめて特別史跡に指定され、2021年(令和3年)に特別史跡の指定範囲が拡大されたという、だいぶながーーい歴史がある遺跡です。

縄文時代の特別史跡は4つのみ!
三内丸山遺跡(青森県・約5900年前から4200年前):大規模な集落跡
大湯環状列石(秋田県・約4000年前):2つの環状列石を主体とする大規模な遺跡
尖石石器時代遺跡(長野県・約5000年前):日本で初めて縄文時代のムラが発掘
加曽利貝塚(千葉県・約5500年前から3500年前):約2000年にわたり繰り返しムラがつくられた

尖石石器時代遺跡では、ガイドさん説明があるのかな?と電話して確認したところ、ボランティアさんは土日にいらっしゃって不定期に無料ガイドされているとのこと。わたしは平日に行ったので、聞けませんでした、残念…!

尖石石器時代遺跡の見学ポイントは4つです!

1)33号住居址、2)尖石、3)与助尾根遺跡、4)尖石縄文考古館

33号住居址

広い遺跡を見渡すと、尖石遺跡を説明する看板と33号住居址がポツンとあります。

住居と炉の位置が再現されている

この広い土地にいままで200軒を超える住居跡が発見されているとのこと。調査をしたらもっともっと見つかるかもしれないようで、かなり住みやすかったのでしょうか。

尖石

33号住居址を通過してさらに進むと階段があり、その下に「尖石」があります。

この遺跡の由来となった石です。

横から見ると少し窪みがあるのですが、縄文人が石器を研いで削れたのでは?という説もあるようです。面白い!

与助尾根遺跡

縄文の道を挟んだ向かいには、「与助尾根遺跡(よすけおね遺跡)」があります。この遺跡は、1993年(平成5年)に特別史跡に追加指定されています。

なんとここ、日本で最初に縄文時代の集落を復元するような展示をした場所ということです。

尖石縄文考古館

尖石縄文考古館

住所:長野県茅野市豊平4734-132
開館時間:午前9時00分から午後5時00分まで
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

最後の見どころは、尖石縄文考古館!ここだけでだいぶお腹いっぱいになれる充実した展示は圧巻です。

入り口で、国宝の「縄文のビーナス」「仮面の女神」のモニュメントがお出迎えしてくれます!

土偶「縄文のビーナス」と「仮面の女神」は、国宝なので日本中の展示会をよく巡っています。わたしが行ったときは、たまたま2体ともこの博物館に帰ってきていて、ラッキー!

国宝の魅力は本当にすごかった…!これは一目見たら、誰もが国宝だと納得すると思います。

「縄文のビーナス」は、雲母が練り込まれていてキラキラで、とってもすべすべな肌!丁寧に精巧に作られて大事に大事に利用され続けていたのだろうなと想像します。

縄文時代の国宝は、全部で6つあります。5つが土偶で1つが土器。
土偶:中空土偶、合掌土偶、縄文の女神、縄文のビーナス、仮面の女神
土器:火焔型土器

「仮面の女神」については、ぜひこちらの記事もご覧ください。

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まとめ

  • 尖石遺跡は、長野にある縄文時代中期(5,000年前)にかけての集落遺跡。
  • 尖石遺跡は、1952年(昭和27年)に特別史跡に指定された歴史のある遺跡。
  • 運が良ければ、国宝の「縄文のビーナス」「仮面の女神」が見られる。この国宝2点が今どこに展示されているのかはチェックした上で、訪問することをオススメします!

みなさんも良い縄文旅を♪

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