千葉県といえば「貝塚王国」。有名な加曽利貝塚以外にも、実は身近な場所にたくさんの貝塚が。
その一つが、千葉県にある八木原貝塚(やぎはらかいづか)で、縄文時代中期後半から晩期前葉(約4500~2800年前?千代田遺跡と同じ?)の貝塚です。

八木原貝塚
訪れたのは、2025年12月。
四街道市にある「八木原貝塚」は、千代田遺跡群を構成する重要なスポットの1つです。
千代田遺跡群は、縄文時代中期後半から晩期前葉(約4,500~2,800年前)にかけての、規模の大きな集落跡。
残念ながら周辺の開発によって消失してしまったエリアもありますが、この八木原貝塚は「千代田近隣公園」のなかに大切に保存されています。
ここからは土器や石器だけでなく、土偶、土製耳飾、玉類、骨角器、貝輪など、当時の豊かな暮らしを物語る多種多様な遺物が出土しています。

執念で見つけた縄文土器?の欠片

公園内に入ると、一見、地表には何も残っていないように見えます。
ですが、諦めきれずに執念深く地面を見つめながら歩いていると……木の根元の近くで、縄文土器の破片らしきものを発見👏

一方で、「貝塚」という名前のわりには貝殻が見つけやすく転がっているわけではなかったです。
貝や魚から見えてくる、東京湾とのつながり
八木原貝塚の面白いところは、出土した「食の痕跡」にあります。
ハマグリやオキアサリ、ヤマトシジミといった貝類をはじめ、コイやウナギ、さらにはサヨリ、マイワシ、カタクチイワシ、アジ、ブリ、サバといった豊富な魚類が見つかっているのです。
「内陸のこの場所で、なぜこんなに海の魚が?」と思いますよね。
昔は「近くの印旛沼から採れたものではないか」という見解もあったそうですが、研究が進んだ現在は、より陸地の奥まで海が入り込んでいた東京湾側から流通してきたものと考えられているとのこと。
縄文時代の物流ルートやネットワークの広さを想像すると、ロマンが広がります🐟
特別展で出会った、お気に入りの「土版」
現地にある解説看板の右上には、なんとも愛らしい「土版(どばん)」の写真が載っています。
実はこの土版の本物にわたし出会えていました。
千葉市埋蔵文化財センターで開催された「令和7年度特別展「謎多き縄文晩期」」に展示されていたのですが、ほぼ完全な形で残る、本当に可愛い顔をした土版です。
よく見ると女性を象徴する部分がすり減っており、縄文人が土版をどのように使っていたのかを検討する上でも、非常に重要な学術資料と位置づけられています。

皆さんも千代田近隣公園を訪れた際は、ぜひ解説看板の可愛いお顔をチェックしてみてくださいね。
アクセス
〒284-0015 千葉県四街道市千代田5丁目28−1
🚃JR物井駅から徒歩約30分
最寄り駅からは少し距離があるため、車での訪問がおすすめです。
公園内には駐車場も整備されています。
まとめ
- 千葉県にある八木原貝塚(やぎはらかいづか)は、縄文時代中期後半から晩期前葉(約4500~2800年前?千代田遺跡と同じ?)の貝塚
- 貝や魚の種類から東京湾とのつながりが見えてくる
- ほぼ完全な人体付土版が見つかっている
\ みなさんもぜひ、縄文旅を楽しんでみてくださいね /
良い縄文旅を♪
千葉県の遺跡
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