茨城県土浦市にある上高津貝塚ふるさと歴史の広場は、国指定史跡「上高津貝塚(かみたかつかいづか)」と考古資料館からなる施設です。
現在は遺跡公園として整備されており、復元住居や貝層展示などを見ながら、縄文時代の暮らしを体感できます。
令和8年9月1日(火曜日)から令和10年4月末頃まで(予定)、施設の老朽化に伴う長寿命化改良工事(大規模改修)及び、展示内容リニューアルのため、臨時休館するとのことで、休館前の姿も見ておきたいと、令和8年5月に行ってきました。
遺跡で歴史のロマンに浸ったあとは、地元の美味しいグルメやさらなる博物館探訪を楽しむのが「旅の醍醐味」。今回は、上高津貝塚とその周辺を存分に楽しむための満喫プランも後半にご紹介します(^ ^)
上高津貝塚
上高津貝塚は、約4,000〜3,000年前の縄文時代後期〜晩期の大規模な貝塚で、霞ヶ浦沿岸の縄文文化を知るうえで重要な遺跡とされています。
1977年には、国の指定史跡にも指定されています。


この上高津エリアの全体像がわかります
実際に行ってみると、「遺跡公園」と「博物館」がセットになっているのがかなり良かったです。
遺跡だけだとイメージしにくい部分もありますが、考古資料館で出土品や解説を見たあとに現地を歩くことで、「ここに縄文のムラがあったんだな」という感覚がかなりリアルになります。
敷地も広く、ただ看板を見るだけではなく、歩きながら縄文時代を感じられるタイプの遺跡でした。

大規模貝塚と貝層の断面展示
貝層の断面展示施設は必見です。
一歩足を踏み入れると、そこには数千年の時を封じ込めた貝の巨大な貝層断面が広がっています。


層の積み重なりがよく見えます。

貝層を詳しく観察すると、そこにはヤマトシジミやハマグリといった貝類に加え、クロダイやスズキなどの魚の骨も多く含まれています。これらはすべて、河口近くの汽水域(淡水と海水が混ざり合う場所)で獲れる豊かな海の幸。
現在の穏やかな台地の風景からは少し想像しにくいですが、実はここが、縄文時代の「海」であった霞ヶ浦の入り江の環境を感じさせる重要な証拠です。

これらのほかにも、土偶や製塩土器なども出土しており、当時の暮らしの豊かさがうかがえます。
現地でぜひ体感してほしいのが、こちらの光景。
左手が貝塚の盛り上がり、右側は斜面になっていて、上高津貝塚が周辺と比べて高台に位置していることが歩いていてもわかります。

この地を歩くと、かつての縄文人があえてこの高台を選んで集落を営んだ理由がよくわかります。周囲を見渡せるこの起伏こそが、彼らにとって暮らしやすい拠点になっていたんだろうなと思います。
⬇︎貝塚を上から見下ろすこのアングルだと、積み重なった貝の圧倒的な密度が一目で伝わってきます。

復元住居
C地点には、当時の暮らしを今に伝える復元住居が佇んでいます。
復元住居周辺に足を踏み入れて驚くのは、その圧倒的な見晴らしの良さ。
遮るもののない台地の上、通り抜ける風を感じられました。

木の下にある縄文土器の椅子が見えますか?
かわいかったです。お家にもほしい〜

続いては、縄文人が貝などの食べかすを捨てていた場所「廃棄土坑」を復元したものを観察。
集落みんなで使う大規模な貝塚だけでなく、実は「お家のすぐ隣」に作られた家族専用の小さな貝塚もあったようです。
たしかに、ちょっとしたゴミを捨てるのに毎回みんなで使っている貝塚まで行くのは少し面倒ですよね。
「家のすぐ横に捨てられたら便利かも」という縄文人の心の声が聞こえてくるようで、なんだか親近感が湧いてしまいます。

さらに歩いていくと、E地点に到着。
E地点では、掘立柱建物と大型炉が復元されていました。
掘立柱建物の柱は、四角くなるように配置されていることからも、みんなで集まって作業するための場所だったと考えられています。

掘立柱建物と言えば、思い出すのが三内丸山遺跡。
こちらはそれに比べたら小さめですが、数家族で集まって作業するにはちょうどよいかも。
掘立柱建物の近くには、大型炉が。
この炉からは、土器のかけらや製塩作業の痕跡が見つかっており、みんなの作業場であった説がより濃厚な気がしますね。

上高津貝塚は、写真や展示だけではなく、「実際の大きさ」を体感できるのが面白いポイントでした。
現地だからこそわかる発見があります。
土浦市立考古資料館
上高津貝塚ふるさと歴史の広場内には、土浦市立考古資料館もあります。
館内では、上高津貝塚から発掘された縄文土器や石器、土偶などが展示されています。
貝塚遺跡を「見る前」でも「見た後」でも楽しめますが、個人的には先に資料館を見るのがおすすめ。遺跡の見え方がかなり変わります。
入館料も一般150円とかなりリーズナブルでした。

展示室入り口に、貝塚とは何か?を学べる音声説明版があります。

こちらは、製塩土器。
写真にあるとおり、上高津貝塚の製塩土器は「土浦市指定文化財」に指定されているので、ぜひ見ていきましょう。
ほぼ完全な形で4点も見つかっており、学術的観点からも大事な資料です。

続いては、焼けた土から発掘された小型の土器。
大地南側から見つかったとのことなので、これがE地点の炉から見つかったものなのかな?
この器、盆栽の鉢にしたら絶対に格好いい……!

続いては、「土版」
このポツポツと空いた穴の雰囲気……
どこかで見たことがあると思ったら、秋田県の大湯環状列石で出会った『どばんくん』に似ている!
思わぬ場所で再会したような不思議な親近感に、つい顔がほころんでしまいます。
縄文のデザインって、時代や場所を超えてどこか繋がっている気がして面白いですよね🥰

アクセス
〒300-0811 茨城県土浦市上高津1843
🚃JR土浦駅西口6番乗り場からJRバス関東「イオンモール土浦」行き10分、終点下車徒歩20分(1.5km)
🚗常磐自動車道 土浦北ICまたは桜土浦ICより15分
周辺情報
上高津貝塚は周辺施設もかなり充実しています。
縄文だけで終わらず、「食」と「学び」を組み合わせると満足度がかなり高いエリアでした。
🍪シュークリームと焼き菓子ベイクン

Google口コミでも話題の、行列が絶えないシュークリームと焼き菓子の専門店。
「午後は売り切れ必至」との噂を聞いて、開店直後の11時過ぎに伺ってきました。
すでに7組待ちという人気ぶりでしたが、10分ほどで入店。
扉を開けると、そこにはビジュアルが良すぎるシュークリームたちがずらり……!🥰

上高津貝塚への散策前だったので、今回は泣く泣く厳選して3つをチョイス。
・ベイくんシュー
・ブリュレワッさんシュー
・限定の栗あんこ入り抹茶のシュークリーム

どれも溢れんばかりのクリームなのに、驚くほどペロリと完食。
あまりの美味しさに、お家用の焼き菓子もしっかり購入して帰りました。

自分へのご褒美はもちろん、手土産にしても喜ばれること間違いなし。
土浦巡りの際は、ぜひセットで訪れてほしいイチオシのお店です!✨
🍜がんこや かるがん つくば店
つくばエリアを訪れたら外せない、地元人気ラーメン店へ。
広大な遺跡を歩き回ったあとにいただく一杯は、体に染み渡るような格別の満足感があります。

今回いただいたのは、お店の代名詞ともいえる個性豊かな二品。
みぞれラーメン(990円)
その名の通り、たっぷりの大根おろしと真っ赤な梅干しが鎮座する、視覚的にもインパクトのある一杯。スープに溶け出す大根おろしの瑞々しさが絶妙で、さっぱりといただけます。梅干しとの組み合わせは少し好みが分かれるかもしれませんが、新感覚のラーメン体験でした。

電気ラーメン(1100円)
味噌ベースのスープに、仙台麩やラー油、練りゴマが織りなす濃厚なハーモニー。ゴマのマイルドなコクのおかげで、辛いのが苦手な方でも楽しめる奥深い味わいです。トッピングの玉ねぎの食感が、良いアクセントになっていました。

中盛り・大盛りも選べるので、しっかり食べたい方にも嬉しいお店。
つくばはラーメンの宝庫なので、その日の気分や旅のスタイルに合わせて一軒を選ぶのも、この街を旅する楽しみの一つになりそうです。
土浦市立博物館
上高津貝塚から車で10分のところにある、歴史の街「土浦」を感じられる博物館です。
博物館の東隣には県指定史跡土浦城跡(亀城公園)があり、縄文時代以外も学習できます。
武者塚古墳展示施設
箱形石棺と横穴式石室の特徴を併せて持つ特異な石室が発見された、古墳展示施設です。
普段は中には入れず、窓から覗く見学形式とのこと。
つくば・土浦エリアは博物館も多く、日帰りでは回りきれないくらい見どころがあります。ゆっくり回るなら宿泊もおすすめです。
まとめ
- 茨城県の上高津貝塚は、縄文時代後期〜晩期(約4,000〜3,000年前)の大規模な貝塚で、霞ヶ浦沿岸の縄文文化を知るうえで重要な遺跡
- 遺跡巡りでたくさん歩いた後は、地元の人気店でエネルギー補給をしましょう!
\ みなさんもぜひ、縄文旅を楽しんでみてくださいね /
良い縄文旅を♪
茨城県の遺跡
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