取掛西貝塚
2025年5月に千葉県船橋市の取掛西貝塚(とりかけにしかいづか)に行ってきました。
取掛西貝塚では、東京湾東岸部で最古の約1万年前(縄文時代早期)の貝塚を伴う集落跡が見つかっています。
貝塚というものが形成されはじめた時期の環境や人々の生活・文化を知ることができる、たいへん重要な遺跡であることから、2021年に国史跡に指定されました。

取掛西遺跡のポイントは、1)東京湾東岸部で最古の約1万年前(縄文時代早期)の貝塚であること、2)縄文時代早期前葉の遺跡では、関東最大規模の集落跡、3)ツノガイ装飾品の出土量、かと思います。
東京湾東岸部で最古の約1万年前の貝塚
日本全国で見つかっている縄文時代の貝塚(約2,400ヶ所)のうち、およそ半数が関東、そのさらに半数が千葉県にあることを知っているでしょうか。
東京湾東岸部は潮の流れ的に栄養が豊富で、貝がよく採れたと考えられています。
取掛西貝塚では、千葉県に数ある貝塚の中でも、東京湾東岸部最古の貝塚であることが調査で明らかになっています。

特別史跡である千葉県の加曽利貝塚も有名な縄文遺跡です。こちらの記事もどうぞ。
縄文時代早期では関東最大規模の集落跡
取掛西貝塚では、主に縄文時代早期と縄文時代前期、弥生時代中期の竪穴住居跡が見つかっています。
特に、縄文時代早期の竪穴住居跡は58軒見つかっており、この時期の集落としては、関東で最大級の大きさとのこと。

貝塚などを実際に訪れてみて思うことは、周囲よりも高い台地に位置していることが多くて、縄文人はちゃんと場所を選んでお家を建てていたのだろうなと感心します。

ツノガイ装飾品の圧倒的な出土量
縄文人は、動物の骨や貝を使ってアクセサリーを作っていたことが知られています。
この貝塚では、ツノガイを割ってつくったビーズが2000点以上も見つかっています!
手先の器用で、オシャレに関心の高い人たちが多い地域だったのでしょうか。

以前、千葉市埋蔵文化財センターで実際にツノガイのビーズが展示されているのをみたことがあります。

これは千葉県の天神台遺跡(縄文時代早期)で出土したものですが、こうやって並べての展示は圧巻ですね〜
アクセス情報

取掛西貝塚
住所:千葉県船橋市飯山満町1丁目138
上記で紹介した取掛西貝塚遺跡の看板たちですが、実は1箇所にまとまっているのではなく、3箇所に置かれています…!
まず1箇所目の看板を見つけられたら、その周辺をプラプラとのんびり歩いたりすると、他の2箇所も見つけられるかもしれません。ぜひ探し出すのも楽しんでみてください。
📍 アクセス:🚃東葉高速鉄道「飯山満(はさま)駅」下車、徒歩約15分
周辺情報
実は、今回訪れた取掛西貝塚の周辺は、驚くほど縄文遺跡が密集しているエリアなんです!
もし体力に自信のある方(健脚さん!)でしたら、ゆったり3時間ほどかけて、街歩きを楽しみながら遺跡巡りを満喫するのもおすすめ。ちなみに私は、欲張って一気に歩いてしまいました(笑)。
飯山満(はさま)駅からスタートし、最後は東船橋駅まで、こんな感じのルートで歩きました。 住宅街の坂道を登り降りしながら、当時の地形を感じられるおすすめのコースです。ご参考までに!

[👉 「【船橋・縄文散歩】船橋市内の遺跡、1日でいくつまわれる?」の詳しい訪問記事はこちら]
まとめ
- 取掛西貝塚は、東京湾東岸部で最古の約1万年前(縄文時代早期)の貝塚を伴う集落跡で有名
- ツノガイの装飾品も多く出土している
- 取掛西貝塚から歩いて行ける距離に多くの縄文遺跡がある
みなさんも良い縄文旅を♪
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