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土偶とは
土偶は縄文時代に作られた土製の人形で、多くは女性をかたどり、お腹がふくらんでいる姿が見られます。これは妊娠した女性を表していると考えられ、出産の無事や子孫繁栄、豊かな自然の恵みへの感謝を込めて作られたとされます。
約8000年前の縄文時代に誕生し、特に中期から晩期に多く作られました。土偶は完全な形で出土することは少なく、頭や手足が欠けている場合がほとんどです。これは、祭祀や祈りの際に意図的に壊された可能性が高いと考えられています。
土偶は、生命を育む女性の神秘や力を象徴する祭具として、縄文人の暮らしと信仰を物語る重要な遺物です。
土偶の作り方
大好きな土偶を見に、1,116個体という信じられない数の土偶が展示されているという噂の山梨県の釈迦堂遺跡博物館に行ったところ、土偶の作り方が紹介されていました。
縄文土器の作り方を紹介している博物館は結構見かけますが、土偶の作り方は初めて見ました。
大きく4つの作り方があるということで、実際に自宅で再現して作ってみたので紹介します。
分割塊製作法・手こね法・輪積み法・塑像法 です。

準備するもの
すべて100円均一で道具を揃えました。
- 粘土:より本物っぽくしたければ、オーブン粘土もおすすめです
- のし棒とヘラのセット
- 粘土版
- 糸
- 割り箸

分割塊製作法
作りたい土偶のフォルムに合わせて、頭・胴・手足などパーツごとに丸めた粘土の塊を作ります。その粘土の塊同士を木芯を入れて繋ぎ合わせる方法です。




わたしは不器用なので、割り箸を刺してパーツを繋ぎ合わせる際にぺったんこになってしまいましたが、顔や腰回りなどしっかりふくらませるところはふくらませて立体感のある土偶にするのがよろしいかと思います。
手こね法
大きな粘土の塊を伸ばして土偶のかたちに整える方法です。(わたしは少し横着して切り落とした部分もあります。)
この方法が一番簡単でよかったです。
青森県の三内丸山遺跡では板状土偶がたくさん見つかっていますが、板状だったらこの方法で作るのが楽だろうなと思います。




輪積み法
粘土紐を積み上げながら土偶を形作っていく方法です。
このやり方だと、内部が中空構造となることから、焼いた時に空気膨張によって割れるリスクも軽減でき、うまく熱が伝わる構造だと考えられます。
土器も同様の方法で作られます。



塑像法
塑像法は「そぞうほう」と読みます。
本来は仏像制作に用いられる方法とのことです。
木などの芯に縄を巻きつけて、粘土を被せて土偶を作ります。



まとめ
いかがでしたでしょうか?

4つの方法の違い、わかったでしょうか。
たまに博物館などで土偶作り体験を実施していることがあります。
👇こちらの記事で、縄文関連の体験ができるイベントなども掲載していますので、よかったらご覧ください。
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