真福寺貝塚@埼玉県

遺跡紹介
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さいたま市岩槻区。江戸時代の城下町や「人形のまち」として有名なこの場所に、実は土偶好きには有名な縄文遺跡があるのをご存知でしょうか?

今回は、重要文化財「みみずく土偶」が出土したことで知られる、国指定史跡「真福寺貝塚」を訪ねました。

昭和50年の指定から50年という大きな節目を迎え、特別展や現地説明会で明らかになった「真福寺貝塚の今」をレポート!

真福寺貝塚

真福寺貝塚は、埼玉県さいたま市岩槻区に位置しており、調査によって縄文時代後期前葉から晩期中葉(約3,800〜2,600年前)の遺跡であることがわかっています。

標高13mほどの台地には、周辺より少し高くなった円状「環状盛土遺構」が見られます。ここは当時の人々の居住域と考えられており、貝塚や住居跡が見つかっています。

特別展「真福寺貝塚-国指定史跡50年-」で見た驚きの展示

真福寺貝塚といえば、なんと言っても「みみずく土偶」
さいたま市立博物館で開催された特別展では、思わず見惚れてしまう貴重な遺物が目白押しでした。

憧れの「みみずく土偶」に感動

この特別展に行った最大の目的は、真福寺貝塚L地点から発掘された「みみずく土偶」さん。 実物を見ての第一声は……「かわいいーーー!!」

真福寺貝塚L地点から発掘された「みみずく土偶」

土偶は壊された状態で発見される(破片で見つかる)のが一般的ですが、ここでは全身がほぼ完全な状態で残ったものもあり、かなり貴重です。

  • ルーツ: 縄文時代後期の関東で生まれたみみずく土偶は、頭が山形の「山形土偶」の特徴が少しずつ変化したもの。顔が鳥のみみずくに似ていることから、「みみずく土偶」と呼ばれています。
  • 特徴: L地点の土偶は、目や口の周りに沈線や刻みがあることから、みみずく土偶の歴史の中でも少し「新しめ」のタイプだと考えられています。

数百年の歴史を物語る「剥ぎ取り標本」

会場で目を引いたのが、遺跡の断面をそのまま切り取った剥ぎ取り標本。 最も厚いところでは2.7mもの堆積があるとのことで、縄文の人々が数百年にわたってこの地で過ごしていたことが想像できます。

真福寺貝塚L地点 剥ぎ取り標本

縄文の暮らしを支えた「製塩土器」

当時すでに行われていたと考えられている「塩づくり」。 展示されていた製塩土器は、煮沸を繰り返すために非常に薄く作られており、装飾がほとんどなかったです。

実物を見ると「確かに薄い!」と、その実用性に特化した形に驚きました。

製塩土器

博物館のショップでは、今回の特別展の図録を迷わず購入! 表紙の可愛さはもちろん、この地域の土器や土偶の変遷が分かりやすく紹介されていて、読み応え抜群です。 ついつい過去の企画展の図録まで手が伸び、計3冊も購入してしまいました^ ^

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現地説明会レポート:発掘調査の最前線へ!

2025年12月6日、待ちに待った発掘調査現地見学会に参加してきました。 特別展で12月に見学会があることを知り、カレンダーに即メモして当日を迎えました。

受付からすでにかわいくてテンションが上がります!

参加する際のアドバイス
💡現地説明会の仕組み:案内には「10時〜11時30分」とあっても、ずっと解説が続いているわけではありません。大体40人程度集まった段階で1グループとしてスタートする形式でした。前のグループが出発した直後だと少し待つことになるので、必ずしも開始時間ぴったりに着く必要はありません。(※他の説明会では形式が違う場合もあるので、事前の確認がおすすめです!)

1グループの説明時間は30分ほど。担当者の方の解説がとても分かりやすく、贅沢な時間でした。

この木のあたりで土偶が見つかったと言っていたような・・・

今年度は写真左側の黒っぽい泥炭層と、写真右側の谷際斜面を中心に調査が行われたそうです。

谷際斜面

晩期中頃の層(上の写真で上部の白い部分の底から下に約1mの範囲)からは、足の踏み場もないくらいの土器が出てきたとのこと…!
漆を塗った土器なども一緒に見つかっています。

泥炭層

続いて、泥炭層。
後期の層に比べ、上部の晩期の層からは多量の木材が出土したとのこと。この一帯の森林が晩期に豊かだったことが分かります。

泥炭層は水分を多く含み、酸素を遮断してくれます。そのおかげで、普通なら腐ってしまう遺物が当時のまま残って発見される……まさに縄文のタイムカプセルですね。

このような多くの貴重な情報をのこす真福寺貝塚は、この地にガイダンス施設が作られる計画もあるとのこと。

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アクセス情報

JR岩槻駅から
・🚶徒歩:約30分
・🚌バス:バス約5分下車後、徒歩数分(バスは遅れる可能性もあるので注意)
・🚕タクシー:約10分

〒339-0043 埼玉県さいたま市岩槻区城南3丁目

周辺情報

真福寺最寄駅である岩槻駅周辺には、観光スポットもたくさん!
特にランチで入ったお店が最高でした。

岩槻郷土資料館

岩槻郷土資料館では、常設展で縄文文化に触れられるのはもちろん、企画展でも魅力的な土偶がピックアップされることがよくあります。真福寺貝塚を訪れるなら、ぜひセットで足を運んでみてくださいね!

東玉 人形の博物館

岩槻は「人形のまち」として知られ、人形作りが非常に盛んな地域です。市営の「さいたま市岩槻人形博物館」も駅から徒歩10分ほどの場所にありますが、こちらの民間施設「東玉 人形の博物館」はさらに駅のすぐそば!移動時間を短縮したい方や、限られた時間でサクッと見学したい方には特におすすめです。

 

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okami*cafe oryzae オリゼ (ランチ・カフェ)

せっかく岩槻まで来たのなら、美味しいランチも楽しみたいですよね。 「おしゃれで体に優しいお店はないかな?」と探して見つけたのが、こちらのお店!

ORYZAE さんの「発酵定食」は、酵素玄米ごはんを中心に、自家製の発酵調味料を使ったおかずと副菜が楽しめるという、聞くだけでワクワクするメニュー。

人気店なので事前予約がおすすめですが、今回は運良く当日入店できました!(13時頃の回では予約でいっぱいになり、断られている方もいたので、確実に行きたい方は予約必須です!)

店内に入ると、まずそのおしゃれな空間に癒やされます^ ^
ランチメニューは一種類のみなので、迷う必要がないのも嬉しいポイント。ドリンクやデザートは好みのものを選べます。

ORYZAE 発酵定食メニュー 2,100円(税込)

運ばれてきたお料理には、美味しいがいーーーっぱい詰まっていました🍚

  • 主菜(この月はアクアパッツァ): 魚の旨味が引き出されていて絶品!
  • 私の一推し「醤油麹タレの茶碗蒸し」: これが本当に美味しかった……!甘すぎない上品な「みたらし団子」のようなタレに、プリンのようななめらかさ。この茶碗蒸しを食べるために、また再訪したいくらいです👏

ちなみに店名の「ORYZAE(オリゼー)」は、麹菌の学名からきているそうです。 「この名前、どこかで聞いたな……」と思ったら、昔読んでいた漫画『もやしもん』に出てきていましたね!(オリゼー、可愛いですよね。笑)

縄文の知恵に触れた後に、現代の技術で進化を遂げた「発酵食」をいただく。 そんな、心豊かな岩槻ランチタイムでした^ ^

まとめ

  • 真福寺貝塚は、埼玉県さいたま市岩槻区に位置しており、調査によって縄文時代後期前葉から晩期中葉(約3,800〜2,600年前)の遺跡
  • 真福寺貝塚では、「みみずく土偶」も有名
  • 岩槻周辺はおすすめスポットもたくさん!

\ みなさんもぜひ、縄文旅を楽しんでみてくださいね /
良い縄文旅を♪

縄文を鑑賞する|全国の企画展・特別展情報【2026年版】
全国で開催される縄文時代をテーマにした企画展・特別展を紹介。出土品の魅力と最新研究を通して、縄文時代のリアルを感じてみませんか?

この記事の情報は訪問時点のものです。実際に訪問される際は、最新情報を検索ください。また、縄文時代の真実は縄文人に聞かないとわからない(誰もわからない)ので、色々な説があるものが多いですし、その説も研究によって変わることがあることに留意してください。

記事内に広告(PR)を含む場合があります。

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