記事内に広告(PR)を含む場合があります。
湯舟沢環状列石
2025年6月、岩手県滝沢市にある史跡 湯舟沢環状列石(ゆぶねざわかんじょうれっせき)を訪れました!
湯舟沢環状列石は、縄文時代後期(約4000年前)のものと考えられています。縄文時代の生活を知る重要な遺跡として、2013年に岩手県の指定史跡に登録されています。

現地で見られるのは?
湯舟沢環状列石は、南北20m、東西15mに広がり、900個ほどの大小さまざまな石で構成されています。石は安山岩が使われているとのこと。
本物は地下に埋没して保存されていて、地上で見られる石は原寸大に復元されたものです。
復元なので、周囲に囲いもなく、石に近づいてどのような並べ方をしているのか観察することができます。

この環状列石は全体を俯瞰して見ると円形なのですが、個々を見て見ると直線になっている部分、四角形になっている部分など、さまざまな配置をしていますので、ぜひ現地で確認してみてください。

石組を調査してみると大小さまざまな穴が見つかり、実際に人骨が発見されたわけではありませんが、研究調査によって、人が埋葬されていたお墓と思われる場所も一部見つかっています。
実物は隣接する滝沢市埋蔵文化財センターで見られます。

また、環状列石への道が何本か見つかっています。縄文人は無秩序に環状列石に向ったのではなく、決まった「道」を作って歩いていたと考えられます。
アクセス情報
📍所在地:〒020-0617 岩手県滝沢市湯舟沢327-13
🚌バス:盛岡駅 岩手県交通「あずみ野」方面行、「あずみ野中央」下車3分
🚗車 :東北自動車道「滝沢I.C」より約10分
周辺情報もチェック!
滝沢市埋蔵文化財センター 縄文ふれあい館
湯舟沢環状列石と滝沢市埋蔵文化財センターは隣接しています。

小さな埋蔵文化財センターながらも充実の展示内容でした。
特徴の一つは、別名「縄文ふれあい館」と名前にある通り、展示物に実際に触れることができます。縄文土器づくりなどの体験講座なども随時開催されているようなので、お子様と訪れるのもよさそうです。
まずは館内入り口入ってすぐに展示されている「人体文付深鉢」。
祭祀に使われた特別な土器だと考えられています。
他の場所でも人体文付深鉢を見たことがありますが、この人体文付深鉢は結構怖めな雰囲気ですね。

「足形付土版」も見どころの一つ。全国で5例目、岩手県では唯一の出土です。
研究によると、生後10〜12ヶ月の男児と推定されています。

ちなみに足形付土版は全国でも本当に例が少なく、用途についても「これだ!」というのがわかっていないらしいです。
そんな中、「子供の健やかな成長を祈ったお守り説」「初めて立った時の記念説」「子供が死亡したときに残す形見説」などがあるよう。
「初めて立った時の記念説」は現代でも想像がつきますね💡
このセンターでは、縄文のほか、弥生・古墳時代〜の点もされていて、滝沢市の歴史を幅広く学ぶことができます。
→ 詳細は [滝沢市埋蔵文化財センター 公式HP] をチェック!
まとめ
- 湯舟沢環状列石は、縄文時代後期(約4000年前)の遺跡。
- 環状列石の一部では、お墓として利用されていた痕跡ものこっている。
- 滝沢市埋蔵文化財センターでは、「人体文付深鉢」「足形付土版」
\ みなさんもぜひ、湯舟沢環状列石とその周辺を楽しんでみてくださいね /
良い縄文旅を♪