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伊勢堂岱遺跡
秋田県北秋田市にある「伊勢堂岱遺跡(いせどうたい いせき)」を、2025年6月に訪れました。
この遺跡は、今からおよそ4000年前、縄文時代後期に築かれたもので、縄文人の暮らしを知るうえで非常に重要な遺跡です。2021年には、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つとして、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
希望すれば、事前予約でガイドの案内を受けることも可能です(ガイド情報はこちらから)。
伊勢堂岱遺跡の見どころは、主に次の3つです:
- 4つの大きな環状列石(ストーンサークル)
- 配石遺構
- 伊勢堂岱縄文館と土偶たち


4つの環状列石(ストーンサークル)
駐車場から遺跡の中心部までは少し歩きますが、道中では川のせせらぎや、季節によっては遡上するサケの姿も見られるとのこと。
ストーンサークルは周辺より高くなった舌状台地にあります。最初に目に入るのが「環状列石C」で、4つの中で最大のものです。発見された順にA〜Dの名前が付けられていますが、どれも直径30m以上と非常に大きく、1つの場所に4つもまとまって存在しているのは全国でもここだけです。

これらは約200年の歳月をかけて造られました。興味深いのは、すべてが未完成で、重なりもないこと。太陽のような円形に“永遠”を見ていたのではないかという説や、あえて完成させなかったのでは?という説もあるそうです。
建設には周辺の小猿部川などから集めたおよそ4000個もの石が使われました。秋田県にはもうひとつ有名な「大湯環状列石」がありますが、こちらは石の種類が限定的なのに対し、伊勢堂岱はカラフルな石が用いられていて、地域ごとの感性の違いでしょうか。

なお、環状列石から少し離れた場所に集落跡も見つかっており、環状列石は祭祀の場だったと考えられています。
配石遺構
環状列石よりも小規模な石組である「配石遺構」も注目です。伊勢堂岱では日時計のような形をした配石が見つかっており、確かにその姿は時計のようにも見えます。

これらは環状列石とは少し離れた斜面で見ることができます。
伊勢堂岱遺跡では、時々クマの出没情報もあるため、事前の確認は忘れずに!🐻
伊勢堂岱縄文館と土偶たち
屋外の見学のあとは、隣接する「伊勢堂岱縄文館」もぜひ訪れてみてください。時間があればガイドさんが館内も案内してくれます。

ここで出迎えてくれるのが、遺跡のマスコット「いせどうくん」。環状列石Bの土坑墓から発見された、完全な形の板状土偶がモデルになっています。

実際の「いせどうくん」も展示されており、他にもユニークな表情の土偶たちがたくさん!見ているうちにクセになる可愛さです。


ミュージアムショップでは、いせどうくんグッズや白餡・黒餡が楽しめる「いせどうくんまんじゅう」なども販売されています。

ミュージアムショップの商品はこちらからもチェックできます!
アクセス情報
- 📍所在地:〒018-3454 秋田県北秋田市脇神字小ケ田中田100-1
- 🚗車:大館能代空港から約5分
- 🚃電車:秋田内陸線「縄文小ヶ田駅」から徒歩約5分
公式サイトもチェックしてみてください(リンクはこちら)。
周辺情報もチェック!
北秋田市観光物産協会さんがまとめている「発掘スイーツマップ」では、北秋田市内の縄文モチーフのスイーツやカフェ情報が紹介されています。旅のモデルコースも掲載されているので、ぜひ旅行前にチェックを。
いせどうくんまんじゅうを販売する「晩梅」さんも掲載されていますよ。
まとめ
- 伊勢堂岱遺跡は、縄文時代後期(約4000年前)の遺跡で、4つの巨大なストーンサークルで有名
- 縄文時代の人々の生活を知ることができる重要な遺跡であることから、2021年に北海道・北東北の縄文遺跡群の1つとして世界文化遺産に登録され、多くの人々を惹きつけています
みなさんも良い縄文旅を♪