小牧野遺跡@青森県

東北

この記事の情報は訪問時点のものです。実際に訪問される際は、最新情報を検索ください。また、縄文時代の真実は縄文人に聞かないとわからない(誰もわからない)ので、色々な説があるものが多いですし、その説も研究によって変わることがあることに留意してください。

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小牧野遺跡

2023年9月に青森にある小牧野遺跡に行ってきました。

小牧野遺跡は、青森県青森市に位置する縄文時代後期(約4,000年前)の遺跡で、大規模な環状列石で有名です。

縄文時代の人々の生活を知ることができる重要な遺跡であることから、2021年に北海道・北東北の縄文遺跡群の1つとして世界文化遺産に登録されています。

北海道・北東北の縄文遺跡群は、17の遺跡で構成されています。
北海道6遺跡:垣ノ島遺跡、北黄金貝塚、大船遺跡、入江・高砂貝塚
青森県8遺跡:大平山元遺跡、田小屋野貝塚、二ツ森貝塚、三内丸山遺跡、小牧野遺跡、大森勝山遺跡、 亀ヶ岡石器時代遺跡、是川石器時代遺跡
岩手県1遺跡:御所野遺跡
秋田県2遺跡:伊勢堂岱遺跡、大湯環状列石

小牧野遺跡に行くと、北海道・北東北の縄文遺跡群の遺跡ではどこにでも設置されている看板を発見!

その奥に見えるのは、トイレがあったり簡単に遺跡について解説してある施設になります。

環状列石

小牧野遺跡といえば、一番有名なのが環状列石だと思います。

石がたーーーーくさん並べられている様子を見ることができます。

環状列石。写真でも二重になっているのがわかる。

小牧野遺跡の環状列石は、3〜4重に列石されており、直径55mと日本最大級の大きさです。

環状列石

写真手前の石を見てみると、縦と横に交互に並べられているのがわかるでしょうか。

このような独特な石の置き方は、「小牧野式配列」と呼ばれています。

なめらかな傾斜から段差を作り出したり、約2,900ほどの石を運んできて配列するという土木技術を当時の人たちが持っていたということが明らかになっており、とても興味深いです。

2,900ほどの大きな石を運ぶのに、どれくらいの人と時間を要したのか…

また、なぜそもそもこの環状列石がつくられたのだろうか?というのも気になりますよね。

小牧野遺跡の環状列石の中央部は広い空間になっており、祭祀場として使われていたのではという説があるとのこと。

土坑墓

この遺跡では、100基を超える土坑墓が見つかっており、復元した土坑墓もありました。

お掃除したてということで、土坑墓に入れせていただいた友人。穴にぴったり…!

縄文の学び舎・小牧野館

お時間がある方は、少しだけ離れた場所にある縄文の学び舎・小牧野館にも立ち寄ることをおすすめします。

日本の環状列石や世界の環状列石(ストーンサークルと言う方が馴染みがあるでしょうか)について展示があったりと勉強になります。

ここには売店もありました。

アクセス情報

小牧野遺跡

住所:青森県青森市大字野沢字小牧野41番地
開館時間:9:00〜16:00または17:00
休館日:冬季閉鎖あり。要確認。

🚗車:新青森駅から約30分
   青森空港から約15分
   三内丸山遺跡から約20分

新青森駅からも青森空港からもアクセスがよいです。

ガイドさんは要予約とのことで、当時わたしはメールで問い合わせてガイド予約をしました。

小牧野遺跡と小牧野遺跡について学べる「縄文の学び舎・小牧野館」は少しだけ離れているので、車で移動するのがおすすめです。

周辺情報

小牧野遺跡から車で約20分のところに、三内丸山遺跡があります。

三内丸山遺跡は縄文時代の特別史跡でもあるので、東北の縄文時代の基礎を知る意味でもぜひこちらも訪問してみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • 小牧野遺跡は、青森にある縄文時代後期の遺跡で、大規模な環状列石が有名。
  • 三内丸山遺跡とあわせて訪問計画をたてるのがおすすめ。

みなさんも良い縄文旅を♪

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